レノボ・エンタープライズ・ソリューションズは2018年3月6日、1Uラックマウントに2ノードを収容した高密度サーバーで水冷システムを採用した最新機種「Lenovo ThinkSystem SD650」を発表した。水冷機構を備えた既存機種「NeXtScale nx360 M5 WCT」の後継に当たる。最新機種のSD650では、同社製品では過去最高となる90%の冷却効率を実現したとしている。
ThinkSystem SD650は、少ない容積で多数のサーバーノードを動作させられる高集積型のPCサーバー機である。1Uラックマウント大のモジュールに2台のサーバーノードを収容しており、高さ6Uのシャーシに12台のサーバーノードを収容する。CPUはノード当たり2基のXeonスケーラブル・プロセッサを搭載。メモリーは1ノード当たり最大768Gバイト(DIMM×12枚)。
写真1●Lenovo ThinkSystem SD650の外観。1U大のモジュールに2ノードを収容し、6U大のシャーシに12ノードを収容する 最大の特徴は、消費電力を減らす工夫として、水冷機構を採用したことである。CPUやメモリーなどの部品群を、水を使って冷やす。これにより、空気よりも効率よく冷やすことができる。冷却水の温度は、最高で摂氏50度までの水が使えるとしている。これにより、寒冷地でなくても自然冷却が可能としている。
図1●Lenovo ThinkSystem SD650の水冷システムの概要(出所:レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ)拡大画像表示
空冷サーバーと比べた消費電力の試算では、サーバー290台運用時に年間で1550万円削減できるという。空冷サーバー運用時の電気料金が年額4681万円であるのに対して、水冷サーバー運用時の電気料金は年額3131万円で済む。5年間運用した場合は、2億3405万円から1億5655万円へと7750万円削減できる計算である。
ThinkSystem SD650の参考価格(税別)は、1シャーシ12ノードの構成で3576万円から。
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