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セイコーソリューションズがNTP時刻配信サーバーに後継機、消費電力を25%低減し6Wに

2018年5月9日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

セイコーソリューションズは2018年5月9日、ネットワークでつながったコンピュータなどに対して時刻情報を配信するNTPサーバー専用機「Time Serverシリーズ」のエントリーモデルを刷新したと発表した。旧モデル「TS2210」の後継機種として、NTP処理能力を高めた一方で消費電力を低減させた「TS-2220」を開発した。2018年6月1日から販売する。価格はオープン。

 TS-2220は、NTPサーバー専用機のエントリーモデルである。従来機のTS2210と比べて、NTPパケットの処理能力を5倍以上向上させ、4000パケット/秒以上とした。さらに、消費電力を約25%低減させ、6ワットとした。

写真1●Time Server TS-2220の外観写真1:Time Server TS-2220の外観(出典:セイコーソリューションズ)
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 時刻情報のソースとして、インターネット上にある上位のNTPサーバーではなく、GPS(全地球測位システム)やテレホンJJYなどを利用する。企業内ネットワーク向けにNTPの最上位層として運用することを想定している。内蔵する時計の精度は、日差プラスマイナス100ミリ秒。

 利用する時刻ソースごとに、GPSなどの測位システムの電波を利用する「TS-2220-10」(GNSSタイプ)、電話回線を利用する「TS-2220-20」(テレホンJJYタイプ)、FMラジオ放送を利用する「TS-2220-30」(FMタイプ)、標準電波を使う「TS-2220-40」(長波JJYタイプ)、―の4タイプをラインアップしている。

 GNSSタイプについては、これまでのGPSに加えて、新たにQZSS(準天頂衛星システム)とロシアのGLONASS(衛星測位システム)も使えるようにした。

 本体の形状は19インチラックマウント型で、幅425.5×奥行280×高さ44ミリメートル、重さは約3.1キログラム。定格電圧はAC100-240V。LANポートは、1000BASE-T×1。NTPサーバーの設定は、LANを介したWebブラウザ経由か、または前面パネル操作で行う。

 TS-2220の価格はオープンで、販売代理店によって異なる。なお、従来モデルであるTS-2210の標準価格は、GPSタイプが59万8000円、テレホンJJYタイプが52万円、FMタイプが50万円、長波JJYタイプが45万円。

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