工作機械製造・販売のDMG森精機と野村総合研究所(NRI)は2018年5月16日、デジタル技術を用いて工場などにおける生産設備の高度な活用を支援するシステム・サービスを専門に提供する新会社「テクニウム」を2018年1月に設立したと発表した。サービスの提供開始は2018年6月を予定している。
テクニウムは、生産支援ITサービス、加工エンジニアリングサービス、人材教育サービスなどを提供するベンダーである。DMG森精機とNRIのノウハウを融合させた新たなサービスを通じて、製造業のより高い生産性を実現することを目的としている。
会員制Webサイトを用いて、ユーザーの生産設備、人的リソース、加工ノウハウなど、様々な情報の一元管理を実現する。また、最先端のソフトウェアや機械を活用するためのトレーニングを、ユーザーの設備や担当者一人一人の経験に応じて提供する。さらに、DMG森精機の加工技術を集積したデータベースを用いて、最適な加工プログラムの作成を支援する。
テクニウム設立の背景について両社は、製造業において、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などのデジタル技術の重要性が高まっていることを挙げている。「以前から工作機械においてはNC(数値制御)と組込ソフトウェアが欠かせないが、現在ではさらにデジタル技術の活用が求められるようになっている」という。
商号 | テクニウム株式会社 |
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事業内容 | 生産支援ITサービス、加工エンジニアリングサービス、人材教育サービス |
設立年月日 | 2018年1月9日 |
本社所在地 | 東京都江東区枝川3丁目1番4号 DMG MORI東京デジタルイノベーションセンタ |
代表者 | 川島 昭彦 |
資本金 | 3億円(出資比率:DMG森精機 66.6%、野村総合研究所 33.4%) |