日本HPは2018年5月29日、クライアントPCなどのIT機器の利用状況をエージェントソフトを使って収集し、故障する前に部品を交換する、といった予兆保全ができるようにする運用管理サービス「HPアナリティクス&プロアクティブ管理サービス」を発表した。2018年5月31日から提供する。価格(税別)は、標準プランの場合、管理対象1台あたり年額8800円。
HPアナリティクス&プロアクティブ管理サービスは、ハードディスク障害の予兆を検知して事前にハードディスクを交換するというような予兆保全を可能にする、クライアントPCを中心としたIT機器の運用管理サービスである。ユーザーに代わって専任スタッフ(HPサービスエキスパート)が管理対象のIT機器を管理する。情報システム部門は、手間がかかるデバイス管理をアウトソーシングできる。
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機械学習を利用してハードウェア障害などの予兆を検知する。これにより、エンドユーザーの業務に影響が及ぶ前に、パーツの部品交換やセキュリティポリシーの対応などを行えるようになる。問題が発生した場合でも、HPサービスエキスパートが、様々な問題解決や修理などを専用の窓口で一本化して対応する。これにより、事業の停止時間を最小化する。
管理対象のIT機器には、専用のエージェントソフトをインストールする。Windows、macOS、Android、iOSの各デバイスを管理できる。エージェントソフトをインストールしさえすれば、日本HPの法人向けPCだけでなく、他ベンダー製の機器についても稼働状況を監視できる。
ただし、予兆保全などのサービスを提供できるのは日本HP製のデバイスに限られる。一方、管理サーバー機能は、SaaS型のクラウドサービスとして提供する。