[事例ニュース]

伊丹市のビニールハウスでIoT環境センサーの実験、トマト栽培の水やりを週に8時間削減

2018年9月27日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

兵庫県伊丹市内の若手農家で構成する伊丹市農業青年研究会は、西菱電機とともに、トマトの施設栽培において、LoRaWANを活用した農業IoTの実証実験を実施した。西菱電機が2018年9月26日に発表した。実験期間は、2018年4月から2018年8月までである。

 伊丹市農業青年研究会は、伊丹市から「農業情報技術(IoT)活用モデル事業委託業務」を受託した。これに基づき、2つの実証実験を実施した。

 まず、2017年10月から2018年3月まで、IoT向けの無線通信規格の1つであるLoRaWANに対応した環境センサーを活用して栽培環境を可視化する実験を行った。続く2018年4月から2018年8月までは、ビニールハウスを利用した完熟トマト栽培で実際に環境センサーを検証した。

図1:LoRaWANで通信する環境センサーの概要(出典:西菱電機)図1:LoRaWANで通信する環境センサーの概要(出典:西菱電機)
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 いずれの実証実験も、西菱電機のIoTサービス「Seiryo Business Platform」を活用した。

 ビニールハウスの栽培環境をLoRaWAN対応の環境センサーで数値化したことによって、これまで経験に依存していた水やりを1週間に8時間削減できた。空いた時間をミニトマトの出荷販売にあてることで収益を増やすことに成功した。

 また、ビニールハウス内の温度や土壌温度を数値化することによって、温度抑制用のマルチの有効性や消毒の有効性を数値で確認できるようになった。投資すべき資材が明確になり、施設栽培の改善につながった。

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