NECソリューションイノベータは2018年10月24日、カメラ映像の画像認識によって、食品の生産ライン上を流れる生産品の個数をカウントしたり、良品/不良品(2級品)を自動で判定したりするサービス「NEC AI・画像活用見える化サービス / 生産管理・検査支援」を発表、同日提供を開始した。価格(税別)は、初期導入費用が40万円からで、利用料が月額19万8000円から。販売目標は、3年間で24社。
NECソリューションイノベータの「NEC AI・画像活用見える化サービス / 生産管理・検査支援」では、生産ライン上を常時撮影しているネットワークカメラの映像を、AI技術を用いて解析する。これにより、ライン上を流れる生産品の個数をカウントするほか、良品/不良品(2級品)を自動で判定する。
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さらに、これらのデータをもとに、生産の進捗をグラフ化したり、不良品の発生状況をグラフ化したりできる。不良品の発生率がしきい値を超えた場合は、アラートを表示する。データはクラウドで共有するので、現時点の不良品の発生状況や生産の進捗を、現場以外の場所でも遠隔で確認できる。
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製品提供の背景について同社は、食品製造業の生産工程では従来、熟練技術者が目視で品質をチェックしていたことを挙げる。「熟練技術者の高齢化によって人手が不足しているほか、生産の進捗を正確に把握しにくいという課題を抱えている」という。
また、事務所に勤務している社員が生産ラインの状況を把握するためには、洗浄など食品衛生上必要な各種手続きを経て直接確認する必要があるなど、多くの時間を要していたという。