凸版印刷と富士通エフ・アイ・ピーは2018年10月25日、スマートフォンを活用したQRコード/バーコード決済サービスを小売店舗のPOSレジで同時に複数利用可能にする、決済情報中継サービス「スイッチングゲートウェイ」を提供開始した。先行して2018年春から阪急阪神百貨店など一部店舗が採用している。販売目標として、2020年度までに50社を掲げる。
凸版印刷と富士通エフ・アイ・ピーは、スマートフォンを活用したQRコード/バーコード決済サービスを小売店舗のPOSレジで同時に複数利用可能にする、決済情報中継サービス「スイッチングゲートウェイ」を提供開始した。
スイッチングゲートウェイは、中国で普及し、訪日観光客にも需要の多いAlipay(アリペイ)とWeChat Pay(ウイチャットペイ)、および国内のQRコード/バーコード決済サービスを、店舗のPOS(販売時点情報管理)レジシステムと接続するゲートウェイサービスである。
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スイッチングゲートウェイは、SaaS型クラウドサービスの形で提供する。小売店舗は、POSレジシステムをスイッチングゲートウェイと接続することによって、仕様が統一されていない複数の決済情報(決済電文)に対して、決済処理や店頭オペレーションを統一できる。導入のためのPOSレジシステムの改修は1度で済む。
SaaSのシステム基盤として、凸版印刷と富士通エフ・アイ・ピーが共同で運営している、ギフトカードやハウス電子マネーの残高管理を行うサービス「サーバ管理型プリペイドASPサービス」を利用する。同サービスと店舗のPOSレジシステムと接続している場合は、新たな接続のためのシステム改修が要らない。
記事執筆現在で利用可能なQRコード/バーコード決済サービスは8種類で、以下の通り。Alipay(アント フィナンシャルサービスグループ)、WeChat Pay(テンセントグループ)、Origami Pay(Origami)、d払い(NTTドコモ)、PayPay(PayPay)、pring(pring)、LINE Pay(LINE Pay)、楽天ペイ(楽天)。