NECは2018年11月13日、クラウドサービス群「NEC Cloud Solutions」を強化すると発表した。ヴイエムウェアが提供する「VMware Cloud on AWS」など、VMwareベースのサービスメニューを追加した。新規システム立ち上げや、既存システムのクラウドへの移行などの多様なニーズに応える。
NECは、クラウドサービスのラインアップを強化し、ヴイエムウェアのVMware Cloud on AWSなどの販売を開始した。ユーザーの既存システムのクラウド環境への移行や、オンプレミスとクラウド間のシステム連携などに適する。また、新事業やサービスの早期立ち上げを支援するPaaSのラインアップも強化する(図1)。
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AWSのデータセンター上に構築したVMware環境を運用サービス付きで提供するVMware Cloud on AWSのほかにも、VMwareのミドルウェアを利用した「NEC Cloud IaaS」、オンプレミス上にVMware環境を構築するサービス「NEC Cloud System(商用製品構築モデル/SDDC)」を、新たに販売する。
これらの新ラインアップにより、強固なセキュリティレベルが必要なシステムや、オンプレミス環境で利用したいシステムなど、要件に応じて最適な環境を選択できるようになる。
また、これらのサービス提供を支える体制として、自社およびパートナー各社が提供するクラウド活用支援を目的とした、600名規模の「マルチクラウドソリューションセンター」を新設する。
具体的には、データセンター間およびデータセンター内のネットワーク接続や、これまでにNECが培ってきた数々のVMwareシステムの構築ノウハウの活用やSI経験に基づき、VMwareシステムのオンプレミスからクラウドへの移行や複数システム間でのスムーズな連携を支援する。
PaaSであるNEC Cloud PaaSのラインアップも強化する。商品管理や契約管理などのサービスの提供に必要な共通機能をパッケージ化して「ビジネス基盤サービス」として2019年1月から一部ユーザーへ試行する予定。また、NEC独自の画像認識や多言語音声翻訳技術を活用したAPIサービスも提供する予定である。
SaaSのメニューにおいても、デジタル変革に向けたラインアップ強化として、流通・サービス業向けの「クラウド型防犯カメラサービス」、製造・流通業向けの「店頭棚割画像解析サービス」、金融業向けの「API連携プラットフォーム」、「共同インターネットゲートウェイ」などを提供している。
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