東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は2018年11月27日、SAPジャパンのクラウドERPアプリケーション「SAP S/4HANA Cloud」の提供に関し、製造業向けに本格的な提供を開始したと発表した。他システム連携を含む新機能の検証、効果的かつ効率的な導入手法確立などの技術的強化を行ったとしている。
SAPジャパンの「SAP S/4HANA Cloud」は、次世代ERPビジネススイート「SAP S/4HANA」のパブリッククラウド版SaaSである。業務機能を短期間・低コストで導入できる。AI/マシンラーニング(機械学習)などの技術を組み込んでおり、ユーザーの業務効率向上を視点する。最近では、マルチデバイス対応画面による操作性向上(SAP Fiori)、ユーザー支援機能の強化(SAP CoPilot)も加わった。
画面1:SAP S/4HANA Cloudの管理画面(出典:SAPジャパン)拡大画像表示
B-EN-Gは、製造業の生産・販売業務領域を中心にERPの導入を支援している。S/4HANA Cloudだけでなく、「SAP Ariba」や「SAP Integrated Business Planning」など、SAPの業務部門向けクラウド製品の導入も得意だとしている。連結会計・予算管理やBIなどの経営管理製品と組み合わせることで、企業グループ経営管理の高度化に向けた支援も可能としている。
海外複数拠点へのガバナンスの導入、M&Aにおけるシステム対応、情報システム部門の人的リソース問題の解消など、SaaSのメリットを享受しやすい企業に向けたクラウド化に加え、デジタル改革実現の一環として基幹システム刷新を検討している企業などの多様な課題の解決を支援するとしている。
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