エクシード・ワンは2019年1月11日、オープンソースWebデータベース「Exment」の開発・販売を中心とする新会社「カジトリ」を同日付けで登記したと発表した。資本金は2000万円で、これまでExmentを開発・販売してきたエクシード・ワンが全額出資した。新会社の住所はエクシード・ワンと同じ。
新会社のカジトリは、オープンソースのWebデータベースであるExmentを主力製品とするベンダーである。Exmentの開発・販売・サポートに加えて、コンサルティングサービスやシステム構築の受託開発も請け負う。
これまでExmentは、エクシード・ワンの製品として開発・販売・サポートを行ってきた。今後はカジトリの製品として、引き続き開発・販売・サポートを行っていく。Exmentは、一部上場企業への本番導入が2019年1月からスタートしたとしている。
Exmentは、これまでファイルサーバーやExcelなどで行っていた情報の管理をWeb化できるWebデータベースである(画面1)。入力したデータを他のユーザーと共有したり、見積書や請求書などの書類作成に利用したり、契約管理の期限が来る前に通知したりできるようになる。見積書や請求書は、Excel形式でテンプレートを登録できる。
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特定の業務に即したテンプレートを、あらかじめ用意している。現在、契約管理、プロジェクト管理、タスク管理など、IT企業に特化したテンプレートを各種用意している。テンプレートは今後、随時追加する予定である。
Exmentは、LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)環境で動作するオープンソースのWebデータベースである。データベースにはMySQL、アプリケーション開発にはPHPのフレームワークであるLaravelを利用している。
エクシード・ワンが公開しているExmentの価格(税別)は、以下の通り。ユーザーが用意したサーバーにインストールして使うライセンス版は、無料版と商用ライセンス版がある。商用ライセンス版は、1サイトあたり30万円。SaaS版は、年額1万8000円。
任意契約のシステム保守費用は、FAQ回答とメールによる問い合わせ対応の「ベーシックサポート」が年額10万円から。エンジニアが個別に対応する「プレミアムサポート」が1時間あたり1万5000円。