キユーピーグループのデータ活用戦略を主導するトウ・ソリューションズは、効率よくデータを加工できるように、データプレパレーション(前処理)ソフトウェア「Paxata」(パクサタ)を導入した。2018年1月からキユーピーグループ全体で利用している。Paxataを提供したアシストが2019年1月21日に発表した。
キユーピーグループでは、データプレパレーションソフトのPaxataを導入し、15部門においてセルフサービス型でデータを準備できるようにした。これまで属人化していて個人のスキルに依存していたデータ準備作業を、Paxataで効率化した。利用部門は、営業、品質保証、研究開発、管財、人事、マーケティング、物流など、多岐にわたる(図1)。
図1:キユーピーグループが導入したPaxataのシステム概要(出典:アシスト)拡大画像表示
今後は、さらにPaxataの利用業務を拡大する。機械学習やRPA(ロボットによる業務自動化)との連携をはじめ、POS(販売時点情報管理)データの活用、社内・社外データの集約、製造ラインのIoTデータ活用、といった分野において、グループ全体のデータ活用を推進していく。
Paxataを利用したデータ準備の例は、以下の通り。
店名マスターの名寄せ作業では、店名マスターの名寄せにPaxataを活用し、町名などの登録表記のゆらぎを統一した。
POSデータ加工作業では、POSデータ140店舗ごとのExcel集計シートをテーブル化し、データ加工時間を12時間から15分に短縮して約98%の工数を削減した。1週間以上かかっていたデータの準備が即日で可能になった。
社内アンケートの報告作成では、Paxataのデータ分割やデータ結合の機能を活用し、Excelで60分かかっていた処理を5分に短縮し、約90%の工数を削減した。
テストデータ作成作業では、膨大な工数が必要なテストデータの作成にPaxataを活用し、作業の効率化と高品質なデータ作成を実現した。
なお、Paxataは、データ分析の前処理として、データを実際に使える状態へと加工・変換する“データプレパレーション”ソフトである(関連記事:アシスト、データ分析の前処理ソフト「Paxata」をクラウドサービス化)。
Paxataの特徴は、分析用のデータを、業務ユーザーみずからノンプログラミングで用意できることである。利用したいデータを表形式で表示しながら、マウス操作で作業できる。また、精度の高いデータに加工する作業を支援する仕掛けとして機械学習を採用している。機械学習によって、表記ゆれの統一など、データ加工の推奨パターンを提示する。
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