UiPathは2019年1月24日、RPA(ロボットによる業務自動化)ソフト「UiPath」の管理サーバーソフト「UiPath Orchestrator」をAWS(Amazon Web Services)上で稼働させるためのテンプレート「Stack-UiPath on AWS」を発表、同日提供を開始した。AWS上にUiPath Orchestratorの環境を短期間で構築できる。
UiPath Orchestratorは、RPAソフト「UiPath」で作ったロボットに対して、稼働状況を監視したり、実行ログを分析したりするためのツールである。ロボットが稼働している端末が10台を超えるような場合でも、UiPath Orchestratorを使えば、これらを効率よく管理できるとしている。
UiPath Orchestratorを使わない場合、ロボットが稼働している端末が増えると、プログラム更新時のアップデートに時間と手間がかかる。セキュリティ面でのガバナンスも難しい。UiPathでは、10台以上のロボットを管理する場合は、UiPath Orchestratorの導入を推奨している。
今回発表したStack-UiPath on AWSは、AWSの設定テンプレートと構築手順書で構成する。UiPath OrchestratorをAWS上で稼働させる際に、UiPathが推奨するサーバー構成の環境構築を1日で完了させられる。UiPath Orchestratorのユーザーに無料で提供する。
ユーザーは、このテンプレートを利用してスタックを構築し、手順書に沿っていくつかのマニュアル設定を行うだけで、環境構築を完了できる。テンプレートは、Webサーバーがシングル構成のものと冗長構成のものの2種類を用意した。