[市場動向]

仮想空間で商品に近づくと香りが発生、NECがVRショッピングシステムを開発

2019年2月14日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2019年2月14日、商品の香りを体験しながら仮想店舗内でネットショッピングができるVR(仮想現実)システムを開発したと発表した。ベンチャー企業である米VAQSO(バクソー)の技術で、VR端末から香りを発生させる技術を活用する。

 商品の香りを体験しながら仮想店舗内でネットショッピングができるVRシステムを開発した。仮想店舗内で商品(りんご、オレンジ、クロワッサン)に近づくと、VRヘッドセットに取り付けたデバイスから商品の香りが発生する仕組み。これにより、自宅にいながら嗅覚も合わせた買い物体験ができる(写真1)。

写真1:VRショッピングの様子。商品(りんご、オレンジ、クロワッサン)に近づくと香りが発生する(出典:NEC)写真1:VRショッピングの様子。商品(りんご、オレンジ、クロワッサン)に近づくと香りが発生する(出典:NEC)

 2021年以降、5G回線を内蔵した小型・軽量のVR端末が普及する可能性がある。これにより、VR端末を使ったネットショッピングが一般化する。NECはこれまでも、危険な作業や研修などのトレーニング用途や遠隔会議用途などにVRシステムを展開してきた。今回、VRを活用した新たなシステムを開発した(写真2)。

写真2:VRショッピングに利用するヘッドマウントディスプレイの装着イメージ(出典:NEC)写真2:VRショッピングに利用するヘッドマウントディスプレイの装着イメージ(出典:NEC)
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