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ビズリーチ、RPAソフト「UiPath」を3部署15業務に導入、全社へと拡大

2019年3月8日(金)IT Leaders編集部

転職情報サービスを運営するビズリーチは、RPA(ロボットによる業務自動化)の全社導入に向け、米UiPathのRPAソフトウェア「UiPath」を導入した。エンジニア経験のない担当者が導入を推進し、1週間で1業務の自動化を達成。9カ月で3部署15業務にRPAの適用業務を拡大した。UiPath日本法人が同年3月7日に発表した。

 ビズリーチは、即戦力人材の中途採用サービス「ビズリーチ」をはじめ、中途採用以外にも、人材活用基盤「HRMOS」や事業承継M&A基盤「ビズリーチ・サクシード」など、さまざまなHRMサービスを展開している。また、そうしたサービスを市場に短期投入するためのアプリケーション開発基盤の強化にも取り組んでいる(関連記事ビズリーチが実践する、Dockerコンテナ技術を使った“クラウドネイティブ化”のビジネスインパクト

 同社は2016年2月から、社内業務改革を推進するBPR部門を設置し、全社のビジネスプロセスの最適化に取り組んでいる。BPR部門の活動の一環として、人事部門が行っていた社内アンケートの収集業務にRPAソフトを使ったところ、3日かかっていた作業を1時間かからずに完了できた。これをきっかけに、2017年後半から全社的なRPA導入に向けた検討を開始した。

 当初は、一部の部署ですでに利用していたRPAソフトの社内展開を考えていた。しかし、同ツールはプログラミングの知識を必要とする開発者向けのソフトであったため、全社展開にはハードルが高いと判断。新たなRPAソフトの検討を開始した。「ユーザーインタフェースが使いやすいこと」「学習環境があること」「迷ったときに自己解決できるための情報が豊富なこと」の3つの観点から複数のソフトを検討し、2018年5月にUiPathの導入を決めた。

 ビズリーチのRPA導入推進担当者はエンジニアの経験がなかったが、無料のセルフスタディツールである「UiPathアカデミー」やインターネットでの情報を基に、1週間でRPAのシナリオ(ワークフロー)を作成できるようになった。

 導入効果も現れている。新卒採用の採用オペレーション業務は、応募があった媒体ごとに異なるフォーマットの候補者情報を採用管理システムに入力し、さらにCSVファイルとして共通フォーマットに再形成する作業に、毎日30分~1時間を要していた。UiPath導入後は、この作業時間を10分程度に短縮できた。かつ、抜け漏れなどのミスの心配もなくなったという。

 ビズリーチでは、本格導入より1週間で1業務の自動化を達成。その後、活用範囲を徐々に拡大し、2019年1月現在、3部署15業務で利用している。UiPathの開発者をさらに増やすための取組みの1つとして、UiPathアカデミーを使い、社内での啓発活動を推進している。

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