米マイクロフォーカス(Micro Focus)は2019年2月14日(米国時間)、セキュリティ分析ソフトウェアベンダーのインターセット(Interset)を同日付けで買収したと発表した。これにより、Micro Focusのセキュリティ、リスク&ガバナンス製品群にIntersetの予測分析技術が加わる。
Intersetは、UEBA(User Entity Behavior Analytics:ふるまい分析)やマシンラーニング(機械学習)を活用し、セキュリティ担当者がすばやく正確に脅威を検知できるように支援するセキュリティ分析技術を有している。今回の買収によってMicro Focusは、自社製品に堅牢なUEBA機能を付加することになる。
Intersetのセキュリティ分析ソフトウェアは、エネルギー、基幹インフラ、ハイテク、航空宇宙、防衛、行政など、脅威検知の重要性が高い業界で利用されている。Micro Focusによると、Intersetの技術は同社のビッグデータ分析ソフトウェア「Vertica」を補完し、リアルタイム相関エンジンである「Micro Focus ArcSight」に付加価値を与えるとしている。
Intersetの特徴は以下のとおりとなっている。
- 分析機能の拡張
- 内部脅威、標的型攻撃、不正行為をはじめ、さまざまなユースケースに適用できる。高額な製品コンサルティングやカスタマイズが要らない
- 数学的原理に基づく高精度な手法
- 実証済みの機械学習や分析モデルなど350を超すライブラリを用意している。リスクの高い行為の検知、関連付け、定量化、のための手法を提供する
- スケーラブルなビッグデータ
- Kafka、Spark、Phoenix、Hadoop、HBase、Elasticsearch、ZooKeeper、d3、Kibanaなどのオープンソースの技術を統合できる。VerticaやHortonworks、Clouderaの環境にも導入できる