MeeCapは2019年4月5日、PCの操作内容を記録して可視化するソフト「MeeCap(ミーキャップ)」を強化し、RPA(ロボットによる業務自動化)に適した業務プロセスを抽出するプロセスマイニング機能「HappyPath」を追加したと発表した。新機能は、2019年4月1日から提供している。
MeeCapが提供する「MeeCap」は、オフィスワーカーの日常業務におけるPC操作などのビッグデータを収集し、生産性の低下、業務分担の偏り、ナレッジの散逸などの課題を抽出して可視化するツールである。非効率的な業務を改善できるとしている。RPAを導入する前の業務プロセス分析や、導入後の効果分析にも向く。
PCの操作内容をCSV(カンマ区切り形式)データに記録する。タイムスタンプ、アプリケーションの名前、Webブラウザで見たURL、入力したキーの種類、参照フォルダ名、マウスの座標、などのデータを記録する。こうして記録・収集したビッグデータを分析する機能も提供する。
データ分析の例として、個別システムのログデータとMeeCapのログデータを突合することによって、業務特性に応じた作業時間とコストを集計できる。各作業の期待収益と作業時間を比べることもできる。また、ユーザー単位で作業傾向を把握し、業務効率のよいメンバーを特定できる。これにより、紙を出力しない人ほど業務処理件数が多いことなどが分かる。
今回の機能強化では、収集したPC操作ログを元に、自動的に業務プロセスをフロー図として表示するHappyPath機能を追加した(画面1)。RPAに適した繰り返し行われる作業などの典型的な業務プロセスや、例外的な処理フローなどを抽出できるとしている。
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使い方として、まず、既存の自動レポート機能を使って、長時間かかる業務や、繰り返し作業を含む業務、日常的に発生する業務などを自動的に抽出する。次に、抽出した業務のプロセスを、HappyPath機能を用いて自動的にフロー図化する。
業務プロセスごとの作業手順や、業務間の連携が明確になるため、RPAを導入する際に必要な、業務の棚卸しができる。これにより、RPAの推進担当者や現場の業務担当者の負担が減る。また、現在の業務作業の実態を把握できるため、RPAを導入することによる業務作業時間の投資対効果も予測できる。
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