日本コンピュータシステム(NCS)は2019年4月11日、製造業向けの生産・販売・原価統合パッケージソフト「mcframe」のユーザーに向けて、手順が決まっている定形処理をRPA(ロボットによる業務自動化)ソフトで自動化するサービスを発表した。定型業務の自動化によって業務効率を改善することが狙い。同年4月1日から提供している。
mcframeは、東洋ビジネスエンジニアリング(現社名:ビジネスエンジニアリング、略称:B-EN-G)が販売している、製造業向けの生産・販売・原価統合パッケージソフトである。日本コンピュータシステム(NCS)は今回、mcframeの定型業務を、SCSKが販売しているRPAソフト「CELF-RPA」を使って自動化するサービスを企画化した。
CELF RPAは、クラウド型のWebアプリケーション開発ツール「CELF」のオプションとして提供するRPAソフトである(関連記事:社員1人1台のRPAを年額3.5万で提供、SCSKがRPAソフト新版でオブジェクト認識を追加)。他のRPAソフトと比べた特徴は、価格を低く抑えたことと、Webアプリケーション開発機能とRPA機能をあわせ持つことである。RPAを適用しにくい業務に関しても、CELFによってシステム化することによって業務を効率化できる。
サービスの流れとして、ユーザーへのヒアリングを基に要望や課題を抽出し、個別に見積もる。CELF-RPAを持っていないユーザーに対してはCELF-RPAを販売する。ロボットの開発にあたっては、開発した機能を一定期間ごとに提供し、都度確認をもらいながら作業を進める。契約ユーザーに対しては、mcframe連携のサンプルテンプレート3件を無料で提供する。
将来的にユーザー自身でRPAロボットを開発したいユーザー向けには、NCSのエンジニアによる教育サポートも有料で提供する。NCSが開発したロボットについて保守サービスを希望する場合は、有料で提供する。ユーザー自身で開発・改修したRPAロボットは、原則として保守の対象外となる。