ネットワールドは2019年4月16日、AWS(Amazon Web Services)と互換性のあるクラウド環境をオンプレミス環境に構築できるソフトウェア群「Stratoscale Cloud Service Platform」を発表した。同日提供を開始した。開発会社は、イスラエルのStratoscale(ストラトスケール)。
ネットワールドの「Stratoscale Cloud Service Platform」は、AWS互換のIaaS基盤と各種サービスを、オンプレミスのデータセンター内で実現するプライベートクラウド構築ソフトウェアである(図1)。AWSの主要サービスと同等のサービスを利用できる。
図1:Stratoscale Cloud Service Platformの概要(出典:ネットワールド)拡大画像表示
AWSの利点を享受しながら、ミッションクリティカルなアプリケーションや機密性の高いデータを、オンプレミスで運用できる。AWSとオンプレミス間で運用ノウハウを共有できるほか、両者間でシステムをスムーズに移行できるとしている。
開発の背景について同社は、パブリッククラウドへのシステム移行が進む一方で、コストやコンプライアンスの観点から、多くの組織がシステムをオンプレミスで運用し続けていることを挙げる。「Stratoscale Cloud Service Platformによって、オンプレミスでありながらAWSと同等の運用管理ができる」(同社)。
Stratoscale Cloud Service Platformは、以下の3つのサービスをすべて含んだパッケージである。
「Stratoscale Software Defined Data Center」は、AWSの仮想サーバー環境であるAmazon EC2の互換サービスを提供する。仮想サーバーのプロビジョニング(配備)を簡素化できる。
「Stratoscale Database Platform」は、データベースサーバーをSaaS型で提供する。オープンソース/商用、SQL/NoSQLを問わず、各種のデータベースサーバーを容易に利用できる。
「Stratoscale Container Platform」は、Dockerコンテナの運用基盤ソフトであるKubernetesのサービスである。複数のKubernetesクラスタをプロビジョニングして管理する複雑さを解消するとしている。
ライセンスは、物理CPUソケットごとのサブスクリプション型である。価格(税別)は、Amazon EC2互換環境を構築するStratoscale Software Defined Data Centerが、標準構成で354万円からとなっている。
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