ウィンワークスは2019年5月24日、勤務シフト表を自動作成するクラウドサービスをバージョンアップし、新版「WINWORKS One Version 6」を発表した。同年6月1日から提供する。新版では、1日に複数業務を担当する場合のシフトを生成する「マルチワーク計算機能」をオプションで追加した。
ウィンワークスの「WINWORKS One」は、勤務シフト表をクラウド上で自動作成できるサービスである(画面1)。今回の新版では、1日に複数業務を担当するシフトを生成する機能(マルチワーク計算機能)をオプションで追加した。多数のユーザーから要望が多かった機能であり、小売り、コールセンター、宿泊業、医療、介護など各種の現場で効果を発揮するとしている(関連記事:ブラック企業をなくせ、従業員に優しい勤務計画作成ツールをウィンワークスが開発)。
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製品提供の背景として同社は、サービス業の現場において、勤務するスタッフがさまざまな業務や作業を分担していることを挙げる。「これら複数の業務(作業)の割り当てを適切にすることが円滑な現場オペレーションには必須となる。また、個々の業務ごとの作業量が日々、時間帯ごとに変動すること、スタッフによって担当できる業務が異なることなどから、変動する業務量に合わせて適切なスタッフを勤務させる勤務シフト編成は複雑なものになる」(同社)。
オプションで、ワーク(業務)ごとのデマンド(必要人数)を日毎時間帯ごとに設定する機能、シフトに時間帯ごとの担当ワークを定義しておく機能、割当てるワークの優先順位を設定する機能、スタッフ個人の能力を係数で指定する機能、などを提供する。
例えば、ワーク(業務)ごとのデマンド(必要人数)を予測することで、小売店舗は来店客数に応じた販売員の必要人数を計算し、コールセンターでは着信呼数に応じたスタッフの人数を計算するなどの活用ができる。