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ウイングアーク1st、産業機械のデータ分析に特化した廉価版BIソフト「Dr.Sum Eモデル」

2019年6月5日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ウイングアーク1stは2019年6月5日、BI(ビジネスインテリジェンス)ソフトウェア「Dr.Sum」のラインアップを拡充し、産業機械のデータ分析に特化した廉価版「Eモデル」を発表した。2019年3月15日から提供する。価格(税別)は、230万円から。

 ウイングアーク1stの「Dr.Sum Eモデル」は、産業機械が出力する100ミリ秒単位のセンサーデータをリアルタイムに加工・処理・分析することに特化したソフトウェアである。センサーデータを事前に処理することによって、データの可視化・分析などの活用がしやすくなる(図1)。

図1:Dr.Sum Eモデルの概要(出典:ウイングアーク1st)図1:Dr.Sum Eモデルの概要(出典:ウイングアーク1st)
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 Dr.Sumは、現行版のVer.5.1で、100ミリ秒単位のストリーミングデータを収集・加工できる機能「Dr.Sum Data Funnel」を搭載している。業務データだけでなく、設備や機器のセンサーが感知したデータをリアルタイムに監視して異常や故障を早期に発見する、といった用途に適用できる(関連記事ウイングアーク1st、BIソフト新版「Dr.Sum Ver.5.1」、IoTデータをリアルタイム処理可能に)。

 今回提供を開始するEモデルは、Dr.Sumの廉価版にあたる。Dr.Sumで取り扱うことのできるデータを、産業機械が出力するIoTデータに限定したモデルになる。価格は、素のDr.Sum Ver.5.1が345万円からなのに対して、Eモデルは230万円からと、用途を限定することで低く抑えている。

 Eモデルでは、オリジナルのDr.Sumと同様に、機械や設備からの100ミリ秒単位のセンサーデータを加工・処理する「Dr.Sum Data Funnel」機能を備える。時刻の正規化や、時間のズレの補正、異常値の除去やデータ欠落の補完を行い、Dr.Sumのインメモリーエンジンで大量データを蓄積・高速集計する。これにより、100ミリ秒単位のデータを可視化できる。

 産業機械のデータは、HTTP(GET/POST)、MQTT、OPC UAを介して収集する。これらにより、各社の産業用ゲートウェイからノンプログラミングでデータを取得できる。GUIを使って、データの取得・加工の設定を行える。

 製品提供の背景について同社は、産業機械のセンサーデータを分析している企業が少ないことを挙げている。「データを収集している企業が60%を超えている一方で、データの見える化や生産プロセス改善に向けてデータを活用・計画している企業は30%程度にとどまっている」という。

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