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ウイングアーク1st、OCR機能付き文書管理クラウド「SPA Cloud」に、Salesforce連携オプション
2019年6月17日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
ウイングアーク1stは2019年6月17日、SaaS型文書管理サービス「SPA Cloud」のオプションとして、SPA Cloudに取り込んだデータをSalesforce.comに登録可能にするデータ連携アダプタ「SPA Cloud Adapter for Salesforce」を発表した。価格(税別)は2万5000円から。
ウイングアーク1stの「SPA Cloud」は、OCR(光学文字認識)機能を備えた文書管理ソフトウェア「SPA」を、SaaS形態で提供するクラウドサービスである。書類のデータ化、業務の自動化、データの活用などに利用できる(関連記事:ウイングアーク1st、4つのOCRエンジンを持つ文書管理ソフト、誤認識の修正画面も用意)。
SPA Cloudの特徴は、OCR機能を備えていること。OCRによって紙の書類をデータ化できる。データ化することによって、検索が可能になるほか、ETL(データ抽出/加工/登録)やRPA(ロボットによる業務自動化)と連携できるようになる。
今回、SPA CloudからSalesforce.comにデータを登録するためのデータ連携アダプタをオプションとして用意した。SPA Cloudに取り込んだデータを自動でSalesforce.comに入力する、という運用が可能になる。
なお、SPA Cloudは、種類が異なる4つのOCRエンジンを搭載している。読み取る項目の単位で、これらのエンジンを切り替えることができる。それぞれが得意とする領域を使い分けることで、全体の認識率が高まる。例えば、ディープラーニングを用いたOCRエンジンを使って、手書き文字をテキスト化できる。
OCRエンジンは、標準で3つのエンジンを利用できる。自社開発の「WingArc Data Capture」、ABBYYジャパンの「ABBYY FineReader Engine」、EduLabの「DEEP READ」(年間で30万画像を超える場合は別途従量課金)である。これに加えて、有料オプション(従量課金)で、Cogent Labsの「Tegaki」を利用できる。