宝印刷グループで企業向け翻訳サービスを提供する十印は2019年7月2日、AI翻訳サービス「T-tact AN-ZIN」を発表した。2019年7月29日から提供する。情報通信研究機構(NICT)が開発した国産の機械翻訳エンジン「みんなの自動翻訳@TexTra」を利用している。価格(税別)は、クラウド版が月額5000円から。オンプレミス版は50万円からで別途保守費用が必要。
AN-ZINは、機械翻訳を活用した自動翻訳サービスである(画面1)。テキストデータを簡単に機械翻訳にかけられる。APIを提供しているため、ユーザー専用の翻訳環境(オンプレミス版)を構築できる。日本語、英語、中国語簡体字、韓国語、欧州言語、東南アジア言語を翻訳できる。
図1:T-tact AN-ZINクラウド版の概念図(出典:十印)拡大画像表示
ベース技術として、NICTが開発した機械翻訳エンジン「みんなの自動翻訳@TexTra」を利用している。従来、NICTの機械翻訳エンジンを商用目的で使うためには、個別にNICTとライセンスの契約を交わす必要があった。一方、AN-ZINでは、簡単な手続きだけで商用利用できる。
セキュリティも高めた。従来の機械翻訳サービスでは、翻訳対象の原文もしくは原文/訳文のペアを機械翻訳サービスの提供会社が取得するリスクがあった。AN-ZINでは、翻訳対象文書をユーザーの合意なく取得することはない。また、通信のすべてを暗号化するので、盗み見のリスクを回避できる。
テキストを翻訳する機能のほか、ファイルやWebページをそのまま翻訳できる。エディタ機能を備えており、出力した訳文を修正して保存できる。ExcelやWord、OutlookやWebサイトで直接翻訳を行うことができる。編集した訳文を登録しておけば、次回同じ文章が出てきた際に利用できる。用語集によって、特定の用語を機械翻訳の訳文に反映することもできる。
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