クラウドストレージサービスを提供するBox Japanは2019年7月16日、ワークフロー作成ツール「Box Relay」の新バージョンの提供を開始したと発表した。ワークフローエンジンを強化し、ユーザーが様々な業務に対応したワークフローを作成できるようにした。
「Box Relay」は、コンテンツに関するプロセスの自動処理を設定できるワークフロー作成ツール。日本では2017年12月から提供を開始している。これまでは、定型的なワークフロー作成が行う簡易的な機能にとどまっていたが、新バージョンでは、さまざまなプロセスの処理に対応可能な新機能を提供する。
新機能の1つが「パワフル ワークフロー エンジン」。「IFTTT(If This Then That、イフト)」で作成したトリガーおよびアクションのサポートを強化している。
IFTTTは、「If This」に当たるトリガーと「Then That」に当たるアクションを組み合わせることで、Webサービスやアプリを自動連携するクラウドサービス。Box上で、ユーザーが行うイベントの種類(トリガー)と、どうしたいかという結果(アクション)をわかりやすいUIですばやく組み合わせることが可能(図1)。
図1:Box Relayの新版では様々なイベントとトリガーを設定できるようになった拡大画像表示
新デザインのUIも特徴で、ビジネスユーザーがワークフローを容易に作成できるようにした。トリガー選びとアクション指定を選択式にし、1つ目の結果を受けて次に何をするかを選んでいく逐次処理のフローを作成できる。
例えば、取引先からの契約書が届いたら、担当者が契約内容を確認するというアクションを指定する。確認が終わったら法務担当者が法令対応を確認するというアクションを、次に上長が承認するアクションを、といった具合にフローを作成できる。上長の承認では、外部サービスのDocuSignを連携させるよう指定することも可能だ(図2)。
図2:Box Relayで作成できるワークフローの例拡大画像表示
上記の例では、担当者、法務担当者、上長にタスクを割り当てているが、外部関係者へのタスク割り当ても可能になった。外部関係者を含めたシームレスなフローが可能になる。モバイルデバイス上で、保留中のタスクリストの確認やプッシュ通知のやり取りも可能で、フローの停滞を防ぐことができる。
既存のBox上にBox Relayを構築することで、セキュリティやコンプライアンスなどを確保できるほか、SlackやDocuSign、Office 365との統合など、Boxのメリットをそのまま享受できる。
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-



