エンジニア職の採用支援などを行うサポーターズは、Salesforceのデータを基に帳票を出力するソフトウェア「SVF Cloud for Salesforce」を導入した。導入の効果として、見積書、申込書、請求書の作成時間を、600分の1に削減した。ウイングアーク1stが2019年8月8日に発表した。
サポーターズでは従来、個々の担当者が手作業で帳票を作成していた。このため、帳票のフォーマットがバラバラだった。弊害として、事業の成長や人員増加にともない、受注後の請求管理など、後行程の負荷が高くなっていた。
2018年3月に、SFA(営業支援)とCRM(顧客関係管理)のためにSalesforce.comのクラウドサービスを導入した。これを契機に、Salesforceに入力したデータを基に、見積書、申込書、請求書を出力したいと考えた。
こうして2018年5月に、SVF Cloud for Salesforceの採用を決定した。トライアル導入を経て、2018年6月に本格的に利用し始めた(図1)。それまでExcelで作っていた帳票をSVF Cloud for Salesforceに取り込んで帳票のテンプレートを再現した。従来の請求書との違いに気が付かない取引先も多いという。
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SVF Cloud for Salesforceの導入効果として、それまで現場担当者が個々にExcelで作っていた見積書、申込書、請求書などの帳票類を1クリックで出力できるようになった。これまで10分かかっていた作業が1秒になり、帳票作成時間を600分の1に短縮した。さらに、作成者と上長によるダブルチェックの手間も不要になった。
Salesforce自体の定着化も進んだ。現場担当者が帳票の作成と出力を効率化できるようになったことから、Salesforceへのデータ入力が定着した。
今後は、BI(ビジネスインテリジェンス)ダッシュボード「MotionBoard Cloud for Salesforce」の採用も検討している。アウトバウンドの営業において、どのような業界の、どのような会社が、将来的な見込企業になるのかを分析する予定である。