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台湾アドバンテックとIIJ、産業機械のリモート監視や稼働状況の可視化を支援するIoT基盤を提供

2019年8月22日(木)IT Leaders編集部

台湾Advantech(アドバンテック)とインターネットイニシアティブ(IIJ)は2019年8月21日、アドバンテックが提供している産業分野向けIoT(モノのインターネット)基盤「WISE-PaaS」の日本でのビジネス展開で協業すると発表した。産業機械のリモート監視や稼働状況の可視化など、業務効率化を支援する。両社はWISE-PaaSの日本リージョンを共同で立ち上げ、IIJのネットワークおよびクラウドサービスを組み込んだ日本市場向けの新たなサービス「WISE-PaaS JP(仮称)」を開発し、アドバンテックが2020年1月に提供開始する。

 WISE-PaaS JPは、データを集めるデバイス、エッジサーバーからネットワーク、クラウド(PaaS/IaaS)まで、基盤となるシステムを包括的に提供する(図1)。また、生産管理や設備監視、エネルギー管理システムなど特定業務に必要なアプリケーションをパッケージとしてラインアップする。そのため、ユーザーは必要となるコンポーネントを選択することで、容易に産業IoT(IIoT)システムを導入できる。

図1:WISE-PaaSの概要(出典:インターネットイニシアティブ)図1:WISE-PaaSの概要(出典:インターネットイニシアティブ)
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 データ収集のためのネットワークは、閉域接続のモバイルサービスを利用するため、クローズドな通信環境でデータ転送や遠隔コントロールが可能で、工場や設備を外部の脅威から隔離した安全なシステムを構築できる。

 アドバンテックは、IIoTに特化した基盤であるWISE-PaaSを2016年よりグローバルに展開している。WISE-PaaSは、工作機械などの生産設備、製造ラインに設置された同社の産業用コンピューターやデバイスから様々なデータをリアルタイムに収集し、設備やラインの状況を可視化することで、設備およびラインの稼働率把握や設備のリモート監視、予兆保全などを可能にするための基盤である。製造業を中心に、物流、運輸、交通、エネルギーなど、様々な業種に向けて、業務効率を向上させるIoT構築に必要なシステム基盤を一元的に提供する。

 IIJは、閉域モバイルネットワークや専有型クラウド環境への閉域接続など、IoT用途向けに高セキュリティなネットワークとクラウドサービスを提供している。

 両社は、それぞれが強みをもつ技術とサービスを相互補完することで、アプリケーションからハードウェア、クラウド、ネットワーク、セキュリティまでをWISE-PaaS JPのサービスとして一貫して提供し、日本市場でのIIoTビジネス拡大を目指すとしている。

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