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インフキュリオンがQRコード決済対応ウォレットを提供、Azureを活用して信頼性を確保

2019年8月28日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

決済システム/金融サービス事業を展開するインフキュリオン・グループと日本マイクロソフトは2019年8月28日、金融機関のデジタル変革を支援する次世代金融サービス基盤で協業すると発表した。まず、QRコード決済ができるクラウドサービス「ウォレットステーション(for Banking and Retail)」をMicrosoft Azure上で提供する。

 インフキュリオン・グループは、QRコード決済ができるウォレット(財布)機能をクラウド型で提供する「ウォレットステーション」を開発し、動作基盤としてAzureを採用した(図1)。Microsoft Azureの採用によって、キャッシュレス化に柔軟に対応できるほか、購買データを活用しやすくなる、としている。

図1:QRコード決済ができるクラウドサービス「ウォレットステーション(for Banking and Retail)」をAzure上で提供する(出典:インフキュリオン・グループ、日本マイクロソフト)図1:QRコード決済ができるクラウドサービス「ウォレットステーション(for Banking and Retail)」をAzure上で提供する(出典:インフキュリオン・グループ、日本マイクロソフト)
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 特に、Azureの機能であるAzure Backup(バックアップ機能)やTraffic Manager(トラフィック管理機能)が有効としている。これらによって、大規模な災害が発生した際でも、国内のリージョン内で24時間365日稼働を継続できる。さらに、ExpressRoute(Azureへの閉域網接続)によって、基幹システムや外部サービスと安全に接続できる。Azure Monitor(リソース監視)によって、SLA(サービスレベル)の要求や厳しい監査にも応えられる仕組みを実現できる。

 インフキュリオン・グループは、今回の日本マイクロソフトとの協業により、Azureを活用した次世代の金融プラットフォーム事業で、全国の金融機関のうち、まずは銀行30行の導入を目指す。日本マイクロソフトは、本協業において、Azureをベースにしたミッションクリティカルシステムの構築に関する技術的支援と、インフキュリオン・グループとの共同マーケティング、共同営業活動を実施する。

 今後は、協業により、新規プロダクトを迅速に開発するためのAzure DevOpsの適用拡大、学習済みAIであるCognitive Servicesを活用した画像解析による新たな決済体験の創出など、Azure技術を活用した事業開発を進める。2019年内に、金融機関による加盟店向けのダッシュボード機能・融資申請機能の提供を開始する。

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