NECソリューションイノベータは2019年9月2日、定点カメラによる映像から人物を検出し、顔画像から性別や年齢層を自動的に推定するソフト「FieldAnalyst」の新版を発表した。開発キット「FieldAnalyst SDK」の稼働環境を広げ、Windows版だけでなくLinux版とAndroid版を追加した。同日付けで提供を開始した。販売目標は、今後1年間で1億円。
FieldAnalystは、カメラの映像から人物を検出し、顔画像から性別や年齢層を自動的に推定する、人物像分析ソフトである。同機能をアプリケーションに組み込むための共有ライブラリ(FieldAnalyst SDK)を中核に、来場者の客層を分析するアプリケーション「FieldAnalyst for Gate」など、用途ごとにアプリケーションを提供している。
今回、FieldAnalyst SDKの稼働環境を増やした。直近ではWindows版の共有ライブラリしか提供していなかったが、新たにLinux版とAndroid版の共有ライブラリを用意した。これにより、PCだけでなく、POS(販売時点情報管理)レジや自動販売機などの組み込み機器においても、人物像を分析できるようになった。
今回さらに、来場者の客層を分析するアプリケーションであるFieldAnalyst for Gateに屋外版「FieldAnalyst for Gate EX」を追加した。屋外版では、人物がさす傘を検出して、人物として認識する。これにより、雨天時においても、より正確な来場者数をカウントできるようになった(写真1)。
価格(税別)は、以下の通り。FieldAnalyst SDKの開発ライセンスは、人物・顔検出開発ライセンスが150万円、年齢性別推定開発ライセンスが100万円、装着物・笑顔推定開発ライセンスが100万円。FieldAnalyst SDKのランタイムライセンス(商用)は、人物・顔検出商用ランタイムライセンスが30万円、年齢性別推定商用ランタイムライセンスが20万円、装着物・笑顔推定商用ランタイムライセンスが 20万円。
FieldAnalyst for Gate EXの価格は、サーバーライセンスが20万円、カメラライセンスが40万円、顔装着物推定オプションが20万円、笑顔推定オプションが10万円、スタッフ検出オプションが20万円、グループ属性推定オプションが20万円。