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コムテック、データバックアップアプライアンス「Rubrik」を導入、仮想環境の8割を管理

2019年9月3日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

IT運用/BPO(業務アウトソーシング)事業者のコムテックは、自社データをバックアップするシステムとして「Rubrik Cloud Data Management」(米Rubrik製)を導入した。コムテックは現在、仮想環境に対するデータ保護の約80%をRubrik Cloud Data Management上で管理している。ルーブリック・ジャパンが2019年9月3日に発表した。

 コムテックは、多くのシステムを仮想環境上で運用している。このため、データバックアップの管理が複雑だったという。また、これが原因でシステムのクラウド移行も難しかった。この問題を解決する手段として、Rubrik Cloud Data Managementを導入した。現在、仮想環境に対するデータ保護の約80%をRubrik Cloud Data Management上で管理している。

 Rubrik Cloud Data Managementの効果として、1日平均30分以上を要していたデータ保護関連の管理時間が約15分以下へと短縮した。また、データ保護のためのデータセンターのラックスペースを30Uから2Uへと90%以上削減した。今後5年間のTCO(総保有コスト)は15%削減できるという。システムをクラウド(Amazon Web Services)に移行する作業も容易になったとしている。

 なお、Rubrik Cloud Data Managementとは、データバックアップソフトをストレージ内蔵サーバー機にインストールした、バックアップ専用アプライアンス機器である。データバックアップに必要な要素をすべてアプライアンスに統合している。格納データ量を削減するインライン重複排除機能を備える。

 特徴は、バックアップ先となるストレージ領域に分散ファイルシステムを採用し、スケールアウト型で利用できるようにしたこと。アプライアンス機器の台数を増やすスケールアウトの手法によって、バックアップ領域の容量を増やすことができる。マスターレスの設計で、単一障害点を排除している。

 もう1つの特徴は、仮想マシンのバックアップについてはエージェントレスでバックアップできること。ハイパーバイザ(VMware vSphere、Hyper-V、Nutanix Acropolis Hypervisor)のAPIを利用して個々の仮想マシンのイメージを能動的に取得してバックアップする。

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