北海道総合通信網(HOTnet)と東陽テクニカ、Spirent Communications Japanの3社は2019年10月17日、共同でサイバー攻撃に対するプロアクティブディフェンスに関する実証実験を開始したと発表した。
実証実験では、北海道総合通信網(HOTnet)の「S.T.E.P 札幌データセンター」内に事業者のセキュアインフラに見立てたネットワークシステムを構築する。ここで、Spirent Communications Japan(スパイレント コミュニケーションズ ジャパン)の「Data Breach Assessment」を使って実際のハッカーの活動を擬似的に再現したサイバー攻撃を自動的かつ継続的に実施する。
この上で、米IBMの「QRadar on Cloud」を用いて、各種セキュリティ装置のログなどを相関的に分析する。セキュリティに関する問題をリアルタイムで把握・解析し、様々なサイバー攻撃に対するプロアクティブ防御について実証する。
HOTnet、東陽テクニカ、Spirentは、同実証実験の結果を活用し、新たなセキュリティサービスの展開を目指す。なお、HOTnetのS.T.E.P 札幌データセンターは、自然災害の被害を受ける可能性が低い札幌市に立地しており、首都圏災害発生時の同時被災リスクを低減できるとしている。
SpirentのData Breach Assessmentは、さまざまなセキュリティインシデントをエミュレートし、本物のハッカーによって攻撃される前に防御の穴を検出する。
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