富士通は2019年11月5日、外部ストレージ「FUJITSU Storage ETERNUS」のラインアップを拡充した。ミッドレンジモデルの新機種として、オールSSD構成「ETERNUS AF」シリーズ3機種と、SSD/HDDハイブリッド構成の「ETERNUS DX」シリーズの6機種の、合わせて9機種の販売を開始した。いずれも2020年初旬に出荷する。
ETERNUSは、富士通が販売する外部ストレージ製品である。今回、ミッドレンジモデルを刷新した。性能の強化などを図った。さらに、新たに2機種を追加したことで、刷新後のラインアップは全9機種となった(写真1、記事末の表1)。オールSSD構成のETERNUS AFシリーズ3機種と、SSD/HDDハイブリッド構成のETERNUS DXシリーズ6機種である。
新機種では、ハードウェアの強化によって、最大で約30%の性能改善を図った。また、最大で約2倍のメモリーを搭載できるようにした。
さらに、これまで最上位機種に限って搭載していた専用ハードウェアによるデータ削減アシスト機能を、新たに中位以下の機種に搭載した。データ削減アシスト機能により、SSDにおいてデータ削減処理の際に生じる性能の劣化を最小限に抑えつつ、容量コストを最大で約4分の1まで削減できるとしている。
また、HDD主体のストレージシステムでデータの読み込みを高速化するキャッシュ機構も強化した。最上位機種に限って搭載していたNVMe方式のSSDを中位機種にも採用した。NVMe SSDを2次キャッシュとして使うことにより、データ読み込みを高速化する。
今回新たに追加した機種「ETERNUS DX900 S5」では、中位機としては初めて、コントローラを最大で4台まで拡張できる機構を採用した。データセンターなどの高負荷な環境において性能の増強が可能となった。また、コントローラを拡張し、冗長構成とすることで、ストレージシステムの高可用性も実現できる。
今回新たに追加したもう1つの機種「ETERNUS AF150 S3」は、オールフラッシュ構成のエントリー機種である。データベースサーバーや基幹業務システム、仮想化基盤などに適するとしている。前機種「ETERNUS AF250 S2」と同等の性能ながら約30%の低価格化を図っている。
長期的な製品供給やデータ削減率などを保証する「Fujitsu Storage ETERNUSギャランティ プログラム」も用意した。クラスター構成時にシステム停止が発生した場合にライセンス料を返金する「業務継続性保証」や「SSD無料交換」、「データ削減率保証」など5つのメニューを用意した。同プログラムは、日本国内で2019年内に提供を開始する。
製品名 | 最小構成時の価格(税別) | 出荷開始時期 |
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ETERNUS AF150 S3 | 297万6000円から | 2020年初旬 |
ETERNUS AF250 S3 | 401万6000円から | |
ETERNUS AF650 S3 | 3256万5000円から | |
ETERNUS DX60 S5 | 88万1000円から | |
ETERNUS DX100 S5 | 209万6000円から | |
ETERNUS DX200 S5 | 551万8000円から | |
ETERNUS DX500 S5 | 1375万3000円から | |
ETERNUS DX600 S5 | 1973万5000円から | |
ETERNUS DX900 S5 | 3802万5000円から |