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旭タンカー、顧客体験の向上を狙いOracleのクラウドサービスを導入

2019年11月8日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

石油およびケミカル製品類の海上輸送を担う海運事業者である旭タンカーは、海上船舶への燃料輸送のデリバリー業務を効率化するプロジェクトにおいて、顧客体験(CX)を向上する米OracleのSaaS型クラウドサービスの採用を決定した。2020年はじめにテスト運用を開始する。日本オラクルが2019年11月7日に発表した。

 旭タンカーは、北海道から沖縄までをカバーする内航部門と、日本国内と海外、三国間での輸送を受け持つ外航部門がある。両部門を合わせて、約150隻のタンカーを運航している。旭タンカーによると、海上船舶に保税燃料油(ボンド・バンカー)を輸送する事業は、国内輸送の約55パーセントのシェアを占める。

 一方、ボンド・バンカーのデリバリー業務には、人手での作業が原因で、顧客とのコミュニケーションや情報提供に時間がかかるという課題があった。オーダーの問い合わせ、受注業務、受注したオーダーの進捗状況の問い合わせ、船舶のスケジュール情報の提供、などである。

 これらの課題を解決するため、米Oracleのクラウドサービスを導入することにした。顧客データを管理する「Oracle CX Sales Cloud」、カスタマーサポートを自動化する「Oracle Service Cloud」、アプリケーション同士を連携させる「Oracle Integration Cloud」、アプリケーション開発環境をPaaS型で提供する「Oracle Visual Builder Cloud Service」を導入する。

 今回導入するシステムでは、オーダーの問い合わせ情報やオーダーの受注登録を行うWeb画面を、商社を中心とした顧客向けに提供する。これにより、データ入力などの負担を軽減する。

 また、進捗状況の問い合わせへの対応やスケジュール情報の提供においては、これらのデータを持つバンカー・クラークが直接システムに登録できる専用のインタフェースを提供する。さらに、顧客もシステムにアクセスしてデータを参照できる仕組みを整える。これにより、各自で最新のステータスを把握できるようにする。

 日本オラクルは、システム要件の策定を支援している。ワークショップを実施しているほか、既存の業務フローの洗い出しを支援している。クラウドサービスの実装は、アイ・エス・アイソフトウェアーとクレシードが担当している。

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旭タンカー / 船舶 / 運輸・交通

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