TISインテックグループのクオリカは2019年11月20日、製造業のアフターサービスを効率化する、Web配信パーツカタログシステム「PITT Qube(ピット・キューブ)」をバージョンアップし、提供を開始したと発表した。スマートデバイス専用のUIを搭載したほか、オフラインでの利用に対応した。外出先や現場での作業効率の向上を図れる。
PITT Qubeは、アフターサービスに必要なパーツカタログ、技術資料、修理マニュアルなどを配信するクラウド型システムである。
新バージョンでは、スマートデバイス(Android/iOS)に最適化したユーザーインタフェースを追加し、これを使って資料検索/部品発注ができるようにした(図1)。PC版と同様に部品発注ができるため、外出先や現場での顧客対応力の向上・作業の効率化につなげられる。
拡大画像表示
インターネットがつながっていないオフライン環境でもPITT Qubeの閲覧が可能になった。オフライン環境でもDVDからカタログデータの最新化を行える。また、災害時などにもパーツカタログやマニュアル情報のバックアップ利用が可能になった。
パーツカタログ/マニュアル情報をPDF形式で出力可能になった。一度PDFで出力すれば、PITT Qubeを介さずにカタログの閲覧ができる。また、利用形態に合わせて出力内容やレイアウトのチューニングができる。パスワード設定やコピー禁止など、出力時のセキュリティレベルの設定も可能だ。
クオリカは、PITT Qubeの提供などにより、製造業のアフターサービスに関する領域で、今後3年間で30億円の売上高を目標にする。