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[事例ニュース]

薬剤師の処方鑑査や服薬指導をAIで支援、クラフトが全国の調剤薬局に導入

2019年12月4日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

全国に調剤薬局を展開するクラフトは2019年12月4日、AIを活用して薬剤師の対人サービスを向上させるシステム「薬剤師支援AIソリューション(AIPS:AI Personal Support)」を構築したと発表した。クラフトが展開するさくら薬局など約50店舗の調剤薬局において2019年7月から利用を開始した。2020年1月から、全国約600店舗に利用を拡大する予定である。

 「薬剤師支援AIソリューション」は、薬剤師が調剤薬局で行う、「処方鑑査」、「疑義照会」、「服薬指導」、――などの業務を支援するサービスである。薬剤師の業務の品質向上と、作業の効率化を支援する。

 例えば、薬剤師は、処方箋の内容について適切性を評価し、必要に応じて処方医に対して疑義照会を行う。また、薬の正しい使用法を患者に説明する服薬指導を行う。こうした薬剤師の対人サービス業務を、AIを活用して支援する。

 AIの活用方法として、過去から蓄積している膨大な調剤データ、さらに疑義照会や服薬指導の記録を、AI技術のパターン学習で解析している。これを利用することによって、処方の確認や疑義照会の必要性などを把握できる。

 クラフトは以前から、薬剤師が提供する対人サービスを向上させることを課題と捉え、解決方法としてAIの活用を視野に入れていた。こうした中、日本IBMのAIパッケージを使うことで、セミオーダー型で構築した。

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