国際産業技術(KSG)は2020年2月20日、リモートVPNシステムを最短10日で構築できるサービス「かんたんリモートVPNサービス」を発表した。クラウド型のVPNサービスであり、KSGのクラウドを介してユーザーの拠点にアクセスする形になる。ユーザー拠点に設置するルーターはKSGが貸し出す。
「かんたんリモートVPNサービス」は、リモートアクセス用のネットワーク機器をクラウド型で提供する、クラウド型のVPNサービスである(図1)。ユーザーは、インターネットを介してクラウド上のネットワーク機器に接続し、閉域網(NGN網)を介して社内LANにアクセスする。社内LAN側に設置するNGN網接続用のルーター機器は、KSGが貸し出す。
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申し込みから最短10日間で利用を開始できる。KSGは、ユーザー企業へのヒヤリングを経た上で、クラウド上のネットワーク機器(米FortinetのUTM機器「FortiGate」)に初期設定を施す。ユーザー側の管理者がログインできるようになった後は、ユーザー側で設定変更などのメンテナンスを実施する。別途オプションで、ネットワーク機器の設定変更をKSGに依頼することも可能である。
ユーザー拠点側は、ラストワンマイル接続として、NTT東日本またはNTT西日本のNGN網を利用する。クラウド上のネットワーク機器と社内LANは、NGN網を介して最大200Mビット/秒で接続する。レイヤー2で接続するため、社内LANにいるかのように、同一セグメント上の社内サーバーやプリンタなどにアクセスできる。
会社の拠点が複数あった場合でも利用できる。ユーザー単位で、どこのLANにログインできるかを管理できる。アカウントは、独自アカウントのほか、Active Directory(AD)/LDAPなどと連携できる。2要素認証も利用できる。
価格(税別)は、最安価プランとなる「100ユーザー、1Gビット/秒のベストエフォート」の場合に、月額10万円。「300ユーザー、300Mビット/秒の帯域保証」は月額25万円。「500ユーザー、500Mビット/秒の帯域保証」は月額40万円。「1000ユーザー、1Gビット/秒の帯域保証」は月額60万円。
なお、初期費用として、月額費用×2カ月分が必要。また、拠点を追加する場合は、追加する拠点ごとに、KSGが提供する「ダイレクトコネクトフレッツタイプ」によるクラウド接続が必要。同サービスの価格は、200Mビット/秒プランで月額5万円。