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「定量指標に基づいて自動化対象を決め、成果も測定する」─UiPathが"超自動化"指向のRPA製品群
2020年2月28日(金)IT Leaders編集部
UiPathは2020年2月27日、都内で記者説明会を行い、RPA化対象業務の手順書を自動生成する「UiPath Explorer Expert」、業務プロセスを可視化する「ProcessGold」、RPAの利用状況の可視化や成果測定を行う「UiPath Insights」の提供開始を発表した。RPAの計画・測定を数値化された指標に基づいて行うための製品となっている。
UiPathは、米ガートナー(Gartner)が提唱する「ハイパーオートメーション(Hyperautomation)」を実現するため、計画、開発、管理、実行、協働、測定という6つのフェーズに沿ってソリューション展開している。
ハイパーオートメーションは、複数の機械学習、パッケージソフトウェア、自動化ツールなどを組み合わせて自動化領域を拡大し、一連の業務を実行する概念と実装のこと。今回発表したExplorer ExpertとProcessGoldは計画、Insightsは測定のフェーズを支援する(関連記事:UiPath、プロセスマイニング機能などを追加した次世代RPAプラットフォームを発表)(図1)。
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マーケティング本部 プロダクト&イベントマーケティング部 部長の原田英典氏(写真1)は、「これまで多くの企業が、ヒアリングやディスカッション、ワークショップなど数値的な根拠なしに自動化する業務を見つけていた。今回、数値化された定量的な事実に基づいて自動化候補を見つけ、成果を測定するソリューションを提供することになった。これにより、RPAの導入効果を最大限に高めることが可能にする」としている。
計画フェーズを支援するExplorer Expertは、RPA化対象業務におけるユーザーの操作を記録し、業務手順書を生成する。業務担当者がデスクトップ上でRPA化したい業務を実際に行い、その操作を記録し、業務フロー図を自動生成する(画面1)。コメントなどを追加してプロセス手順書として、あるいは開発インスタンスであるUiPath Studio向けのワークフローファイルとしてWordなどで出力することができる。RPAの開発メンバーは、この手順書をもとにロボットのシナリオ開発を行う。ベースとなっているのは、2019年10月に買収したStepShot(エストニア)のプロセス文書化ツール。
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