網屋は2020年3月4日、新型コロナウイルス対策としてテレワークを実施する企業や団体に向けて、テレワーク用のリモートアクセスサービス「V-Client」を同年7月末まで無料で提供すると発表した。7月末以降は、サービスの利用を止めるか、または継続利用(購入)するかを選択できる。
網屋は、専用のルーター機器を用いることで拠点間のVPN接続を一元管理できるようにしたクラウド型VPNサービス「Verona(ヴェローナ)」を提供している(関連記事:網屋、専用ルーター機器で拠点間接続を容易にするVPNサービス「Verona」を強化)。
今回無料で提供するV-Clientは、Veronaの構成要素の1つで、PCなどから会社にVPNアクセスするためのクライアントソフトウェアである。Veronaは、会社や支店などの拠点同士を接続する使い方と、VPNクライアントのV-Clientから会社などの拠点にアクセスする使い方の、いずれの使い方もできる(図1)。
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会社などの拠点には、専用のエッジルーター機器「V-edge」を設置して使う。Veronaのクラウドサービスは、ルーター同士が拠点間で通信し合ったり、VPNクライアントから拠点に接続したりするのに必要な情報を配信する役割を担う。例えば、V-Clientは、Veronaのクラウドサービスから会社のルーターのIPアドレスを教えてもらい、これに対してVPNトンネルを張る。
今回、網屋は、緊急でテレワークを実現したい企業を支援するため、V-Clientのライセンスを2020年7月末まで無料で提供する(対応できる数には限りがある)。新規導入の場合は、エッジルーターのV-edgeを無料で貸与するとともに、VPNクライアントソフトであるV-Clientのライセンスを無料で提供する(申し込みページ)。