マクニカネットワークスは2020年3月9日、ネットワークに接続するデバイスをエージェントレスで可視化できるソフトウェア「Forescout Platform」(開発元:米Forescout Technologies)の販売を開始すると発表した。エージェントを入れることが困難なIoT機器やOT(制御技術)端末なども可視化する。マクニカネットワークスはForescout Technologiesの全製品を販売する。
マクニカネットワークスの「Forescout Platform」は、米Forescout Technologiesが開発した、ネットワークに接続するデバイスとデバイスの状態を、エージェントレスで可視化するソフトウェアである。エージェントをインストールすることが困難なIoT機器やOT(制御技術)端末なども可視化する(画面1、関連記事:テクマトリックス、ネットワーク接続機器をエージェントレスで可視化する「Forescout」を販売)。
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エージェントを使わずに情報を取得する方法として、デバイスに対して能動的に情報を取りにいく方法と、ネットワークスイッチなどからデータを取得する方法の両方を使う。能動的な情報収集では、SNMPやWMIなどの標準エージェントから情報を得たり、SSHログインによる情報収集などを行う。
取得した情報から、サーバー機や各種のOT機器など、デバイスの種類を分類できる。また、ウイルス対策ソフトが起動しているか、OSに最新のパッチが当たっているかなども分かる。
デバイスの状況に応じて、メールでのアラート通知やSNMPトラップ、修復スクリプトの起動、といった運用管理のアクションを起こせる。ネットワークスイッチと連携して不正接続端末をネットワークから切断する、といった処理もできる。
なお、マクニカネットワークスは、「Forescout Platform」だけでなく、「eyeSight」「eyeSegment」「eyeControl」「eyeExtend」などを含む米Forescout Technologiesの全製品を販売する。
製品提供の背景について同社は、IoT機器の浸透や、電話やカメラのIP化などにより、企業内のネットワーク接続デバイスが多様化していることを挙げる。「また、工場においては産業システムのデジタル変革によってネットワーク接続が増えている。これらをすべて可視化して制御することは困難となっている」(同社)。