ニュータニックス・ジャパンは2020年3月12日、分散ストレージ技術を用いてスケールアウト型で利用できるバックアップ用途のセカンダリストレージ機器「Nutanix Mine」について、国内での提供を開始したと発表した。組み合わせたデータバックアップソフトウェアの種類に応じて「Nutanix Mine with HYCU」と「Nutanix Mine with Veeam」の提供を開始した。
Nutanix Mineは、バックアップ用途のセカンダリストレージ機器である。最大の特徴は、ストレージの基盤ソフトウェアとして、NutanixのHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)製品の分散ストレージ機能を利用していることである。ノード数を増やすスケールアウトによってストレージ容量を増やせる。
仮想サーバー基盤であるNutanixのHCI環境と、バックアップ用のセカンダリストレージ機器を、Nutanixの単一の管理コンソールで一元的に管理できる。また、HCI環境のバックアップを想定したデータバックアップソフトウェアを組み込んでいる。これらにより、単体のストレージ機器やバックアップソフトをHCIと組み合わせた場合よりも、運用コストを軽減できるとしている。
今回まずは組み合わせたデータバックアップソフトウェアの種類に応じて、「Nutanix Mine with HYCU」と、「Nutanix Mine with Veeam」の提供を開始した。Nutanix Mineの構成と価格(税別)は、表1の通り。スモール構成やミディアム構成をベースに、スケールアウト用のノードを増設して使う。
カテゴリ | スモール | ミディアム | スケールアウト用 |
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モデル名 | Nutanix NX-1465-G7 | Nutanix NX-8235-G7×2台 | Nutanix NX-8235-G7×1 |
ラックサイズ | 2U | 4U(2U×2) | 2U |
SSD(ノードあたり) | 1.92TB×1 | 1.92TB×2 | 1.92TB×2 |
ハードディスク(ノードあたり) | 12TB×2 | 12TB×4 | 12TB×4 |
利用できる容量 | 70~100TB | 140~200TB | 70~100TB |
価格(税別) | 1038万3000円から | 1895万6000円から | 947万8000円から |