富士通は2020年3月31日、富士通グループの中長期戦略の策定・実行を支援するシンクタンクとして、新会社「富士通フューチャースタディーズ・センター」(FFSC)を設立すると発表した。資本金は1000万円で、富士通が100%出資する。2020年4月1日に設立し、2020年6月1日から事業を開始する。
富士通が設立する富士通フューチャースタディーズ・センター(FFSC)は、富士通グループの中長期戦略の策定・実行を支援するシンクタンクである。
研究者、実務家、ビジネスパーソンなどと連携し、地政学的な観点を含めた国際情勢と先端テクノロジの動向を横断的に調査・分析する。これにより、富士通グループの中長期戦略の策定・実行を支援する。
FFSCの理事長には、外交や安全保障の分野に知見の深い谷内正太郎氏(富士通のエグゼクティブアドバイザー、前国家安全保障局長、元外務事務次官)を迎える。
背景について富士通は、国際情勢が急速に変化し続けており、企業を取りまく事業環境が複雑さを増している状況を挙げる。富士通グループが成長していくためには、「政治、経済、技術など、各種の動向を総合的に把握した上で中長期的な経営戦略を描き、実行していく必要がある」としている。