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味の素食品、基幹システムをSAP S/4HANAで構築、アドオン削減で12カ月で完了

2020年4月9日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

味の素が2019年4月に設立した味の素食品が、基幹システムとして「SAP S/4HANA」を導入して設立時から稼働させている。2021年度には味の素本体にも導入する予定。SAPジャパンが2020年4月9日に発表した。

 味の素は、グループ経営基盤強化の一環として、2018年から基幹システムの再構築に着手している。今回、味の素食品の期基幹システムとして、SAP S/4HANAを導入した。システムは2019年4月に稼働させた。今後は、今回味の素食品に導入したS/4HANAのテンプレートをベースに、味の素に対して2021年度に導入する予定である。

 システム構築は、主要ベンダーとして、NRIシステムテクノが野村総合研究所(NRI)と協力して担当した。開発にあたっては、既存のERP(統合基幹システム)に存在するアドオンを大幅に削減した。これにより、約12カ月間で開発プロジェクトを完了し、2019年4月に稼働させた。

 構築の方針として、「グループ共通の商品軸および得意先軸での事業管理と財管一致」、および「個別システム・業務を極小化した上でグループ共通システムの構築」を立てて構築を進めた。

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