富士通ネットワークソリューションズは2020年4月13日、メンテンナンス要員が工場に持ち込むUSBメモリーやDVD-ROMなどを対象としたマルウェア対策製品「OPSWAT MetaDefenderシリーズ」を発表した。同日提供を開始した。マルウェア対策システムの構築や設置工事、保守などをワンストップで提供する。
富士通ネットワークソリューションズの「OPSWAT MetaDefenderシリーズ」は、メンテンナンス要員が工場に持ち込むUSBメモリーやDVD-ROMなどを対象とした、マルウェア対策システム製品である。汎用のWindows PCや専用のKIOSK端末などに、外部記憶媒体向けのマルウェア対策機能を組み込んで提供する(図1)。
図1:OPSWAT MetaDefenderシリーズの概要。制御系システム(OT)などにおいて、外部から持ち込んだUSBメモリーなどに対し、マルウェア対策を実施する(出典:富士通ネットワークソリューションズ)拡大画像表示
既知のマウルェアに対しては、最大34社(2020年4月1日時点)のウイルス対策エンジンを使って検査する。複数のウイルス対策エンジンを使うことで、特定のウイルス対策エンジンを回避するマルウェアも検知できる。独自技術によってスキャン時間を短縮しているとしている。
未知のマルウェアに対しては、ファイル無害化機能を活用する。マルウェア感染につながる可能性があるマクロやスクリプトなどをファイルから除外することによって、標的型攻撃やゼロディ攻撃に対処する。無害化後のファイルは、元のフォーマットを維持することで、利用者の利便性を確保する。
富士通ネットワークソリューションズは、製品(ソフトウェア、ハードウェア)の販売、設計構築、工事、保守運用をワンストップで提供する。ハードウェアとして、汎用のWindows PCのほかに、専用のKIOSK筐体を用意した。USBメモリーなどの外部記憶媒体を持ち込むエンドユーザーは、これら外部記憶媒体をKIOSK筐体に挿入し、タッチパネル操作でデータを読み出せる。
価格(税別)は、汎用Windows PCを用いてシステムを導入する場合、132万3000円から。ソフトウェア料金は、年額制となる。Windows PCや周辺装置、構築・設置・保守費用は、別途見積もり。KIOSK筐体を用いてシステムを導入する場合、316万3000円から。ソフトウェア料金は、年額制となる。構築・設置・保守費用は、別途見積もり。
製品提供の背景として同社は、メンテナンスなどによる外部記憶媒体の持ち込みを起因とするセキュリティ脅威が拡大していることを挙げる。2020年1月14日に独立行政法人情報処理推進機構が発表した産業用制御システムのセキュリティ10大脅威(2019年)によると、セキュリティ脅威の1位は「リムーバブルメディア(可搬型記憶媒体)や外部機器経由のマルウェア感染」だった。
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