[調査・レポート]

国内ネットワーク仮想化/自動化市場は2024年まで年平均8.2%で拡大─IDC

2020年4月15日(水)IT Leaders編集部

IDC Japanは2020年4月14日、SDN(Software-Defined Networking)に代表される国内ネットワーク仮想化/自動化市場と、国内NFV(Network Functions Virtualization)市場に関する予測を発表した。データセンターと企業ネットワーク向けを合計した国内ネットワーク仮想化/自動化市場は、2019年の572億円市場から、2024年にかけて年間平均成長率(CAGR) 8.2%で拡大を続けると予測している。

 IDC Japanは、国内におけるネットワーク仮想化/自動化市場の予測を発表した。データセンターと企業ネットワーク向けを合計した国内ネットワーク仮想化/自動化市場は、2019年が572億円で、2024年にかけて年間平均成長率(CAGR) 8.2%で拡大を続けると見ている(図1)。

図1:国内ネットワーク仮想化/自動化市場 支出額予測、2019年~2024年(出典:IDC Japan)図1:国内ネットワーク仮想化/自動化市場 支出額予測、2019年~2024年(出典:IDC Japan)

 適用場所別では、データセンターネットワークの仮想化/自動化市場が、安定した成長市場になったとしている。前年の20.9%からやや減速しているものの、2019年の同市場の成長率は16.3%と、2ケタ成長を続けている。2019年~2024年のCAGRは9.5%で成長を続けると予測している。

 一方、企業ネットワークにおける仮想化/自動化市場は、安定した成長軌道に乗りつつある段階としている。2019年の前年比成長率は、前年からは低下したものの、8.7%と成長市場らしい伸びを見せた。今後も2019年と同水準の成長を続け、2019年~2024年のCAGRは7.1%と、堅調に拡大すると同社は見積もっている。

 通信事業者ネットワークにおけるネットワーク機能の仮想化市場である国内NFV市場は、2018年までの停滞を打ち破り、2019年は前年比成長率169.5%で659億円に急伸した。5Gのアーキテクチャを先取りした楽天モバイルのコアおよびRAN(Radio Access Network)への投資が、1つの起爆剤になったとIDC Japanでは見ている。

 今後は、楽天モバイルを含む国内MNO(Mobile Network Operator)による5G向け投資が本格化し、5G CoreおよびvRAN(virtual Radio Access Network)の展開によって、国内NFV市場はもう一段高いレベルに引き上がると予測している。同市場は、2019年~2024年にかけてCAGR 16.0%で成長を続け、2024年には市場規模は1384億円に達するとしている。

 今回の発表は、IDC Japanが発行した「国内ネットワーク仮想化/自動化市場予測、2020年~2024年」で詳細を報告している。同レポートは、国内ネットワーク仮想化/自動化市場とNFV市場に関する2020年~2024年の市場予測と今後の展望を提供している。

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