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「2025年の崖」を乗り越えるために――VMwareがアプリケーションとインフラ向けの製品群を発表

VMware vSphereの再設計など、Kubernetesを基軸にモダンアプリケーション向けに最適化

2020年4月30日(木)

デジタル経済が加速する中で、モダンアプリケーションによる競争力強化が求められている。しかし、迅速にインフラを使いたいアプリケーション開発者と、インフラを守り、安定運用を最優先とするIT管理者のニーズはときに真逆の関係にある。これを両立させてアプリケーションのモダナイゼーションを促進するために、ヴイエムウェアでは「VMware Tanzu Portfolio」と、「VMware Cloud Foundation 4 with Tanzu」を発表した。これによって、企業はKubernetesを基軸にモダンアプリケーションを開発し、「2025年の崖」を乗り越え、競争力を強化することができるという。

開発者とIT管理者のニーズを両立させるための製品群を発表

 デジタル経済が加速する中で、「2025年の崖」が大きな課題になっている。経済産業省は2018年に発表したDXレポートにおいて、この言葉を用いて、複雑化・老朽化・ブラックボックス化した既存システムが残り続けた場合、2025年以降日本の国際競争力が落ち、経済全体が停滞すると指摘した。この崖を乗り越えるには、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を通じて新たなビジネスモデルを創出し、企業の成長を実現していくことが重要になる。そのための大前提はレガシーシステムとモダンアプリケーションの共存だ。

 「モダンアプリケーションとはクラウドネイティブなアプローチのアプリケーションを指すことが一般的です。しかし、レガシーシステムをマイクロシステムにして、コンテナ化していくのもアプリケーションのモダナイゼーションだと考えています」とヴイエムウェア株式会社 チーフストラテジスト 高橋洋介氏は語る。

 アプリケーション開発者の多くは迅速にアジャイルなプロセスで自分に必要な環境を作りたいと考えている。ところが、通常の承認プロセスでは申請から利用開始までに1~2カ月も時間を要するケースもあり、社内プロセスを無視して、自身でクラウドサービスを契約してアプリケーションを開発するケースも見られる。こうしたシャドーITの蔓延は、企業のITインフラを管理する上で大きな問題になっている。

 一方、IT管理者の使命とは、既存のITインフラの運用・管理だけでなく、セキュリティ対策も含めて、ITインフラを安定的に維持していくことにある。そのため、攻めのIT投資にかける時間や費用よりも、保守に重点を置くことになりがちだ。結果、次々に登場する新しいテクノロジーをタイムリーに取り込むことには難がある。

 このようにアプリケーション開発者とIT管理者のニーズは真逆ともいえるもので、アプリケーションのモダナイゼーションの実現には両者のニーズを両立させることが不可欠である。そのためにヴイエムウェアが発表したのが、Kubernetesを中心に据えたモダンアプリケーションのための統合プラットフォーム「VMware Tanzu Portfolio」と、モダンアプリケーションをサポートするハイブリッドクラウドプラットフォーム「VMware Cloud Foundation 4 with Tanzu」である。これら2製品は、それぞれ補完し合うかたちで、開発者とIT管理者が抱える課題を解決していくという。

モダンアプリケーションのための統合プラットフォーム、VMware Tanzu Portfolio

 2019年8月の『VMworld 2019』で発表されたTanzuは、スワヒリ語で“枝葉”を意味している。このネーミングには、様々なコンポーネントやビジネスニーズが枝葉のように無限に広がっていくのをサポートするプラットフォームという思いが込められている。また、日本語の“タンス”、つまりキャビネットも語源で、マイクロサービスのコンテナをキャビネットに仕分けるという意味もあるという。

 Tanzu Portfolioは企業がモダンアプリケーションを効率よく迅速に構築し、実行、それをセキュアに管理していくための包括的なサービスを実装している(図1)。

図1:VMware Tanzu Portfolioが提供するコンポーネント群図1:VMware Tanzu Portfolioが提供するコンポーネント群
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 その中で今回リリースされたのは「VMware Tanzu Mission Control」、「VMware Tanzu Application Catalog」、「Tanzu Kubernetes Grid」の3製品だ。コンテナ化されたワークロードやサービスを管理するためのオープンソース・プラットフォームであるKubernetesは、オンプレミスからクラウドサービスまで、様々なところで使われている。Tanzu Mission Controlはどこで利用されているか分からないKubernetesをひとつの管理画面に束ね、単一の制御プレーンを提供する。「Tanzu Mission ControlはKubernetes環境の払い出しや、ID/アクセスコントロール、セキュリティ及び構成管理、データ保護などの機能を提供します。これによって、IT管理者は複数のクラウドサービスを利用している場合でも異なる操作をする必要がなくなり、運用面での複雑性をなくすことができるようになります」(高橋氏)。

 3つのコンポーネントを順番に見ていこう。


●お問い合わせ先

ヴイエムウェア株式会社
URL:https://www.vmware.com/jp

 

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