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ローコード開発市場は2023年度に4560億円、年平均16.3%で成長─ミック経済研究所

2020年4月27日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ミック経済研究所は2020年4月27日、マーケティングレポート『DX実現に向けたローコードプラットフォームソリューション市場の現状と展望 2020年度版』のハイライトを発表した。ローコード開発基盤のソフトウェアライセンスとSI(システム構築)サービスを合わせた市場は、2018年度の実績が2143億円で、2019年度の見込みが2458.7億円、対前年比114.7%と堅調に推移する。

 ミック経済研究所は、ローコード開発基盤のカテゴリとして3つを挙げている。PaaS(aPaaS〈Application PaaS〉/iPaaS〈Integration PaaS〉)、設計・コード生成型(システムの設計情報からソースコードを自動で生成するツール)、業務アプリ実行エンジン型(あらかじめ用意したテンプレートを元にアプリケーションを生成するツール)である。同社は、これらのソフトウェアライセンスと、これらを活用したSI(システム構築)サービスの市場を調査した(図1)。

図1:ローコード開発市場の推移(出典:ミック経済研究所)図1:ローコード開発市場の推移(出典:ミック経済研究所)
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 ローコード開発基盤のソフトウェアライセンスの市場と、ローコード開発基盤を活用したSIサービスの市場を合わせた市場は、2018年度の実績が2143億円で、2019年度の見込みが2458.7億円、対前年比114.7%と堅調に推移する。

 カテゴリ別で見ると、2019年度の対前年比は、PaaS(aPaaS/iPaaS)が124.9%、設計・コード生成型が105.2%、業務アプリ実行エンジン型が107.4%になる。PaaS(aPaaS/iPaaS)は2020年度も伸び率が高く、市場を牽引する。業務アプリ実行エンジン型も、2020年度に対前年比117.4%と伸び率が高い。

 中期予測では、2023年度に4560億円、CAGR(年平均成長率)は16.3%と予測する。PaaS(aPaaS/iPaaS)のCAGRは23.98%で、引き続き市場を牽引する。

 市場全体のうち、ソフトウェアライセンス市場に関しては、クラウドサービスが70%以上を占め、対前年比が2019年度123.5%、2020年度125%と大きな伸びを示す。クラウドサービスは、すべてPaaS(aPaaS/iPaaS)が占めている。オンプレミスの伸長率は一桁台と低い。

 市場全体のうち、SIサービスの市場は、ローコード開発基盤市場の約80%を占めて推移する。また、パートナーと自社/グループ会社(直販)のうち、パートナーを介した取り扱いが2018年度で54.1%を占める。対前年比は、2019年度が121.3%、2020年度は126.5%と大きな伸びを示す。

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