「キャラメルコーン」などの製菓メーカー、東ハトは、全営業社員に「LINE WORKS」を導入した。試験導入では、外出中の営業社員の社内電話件数が半減した。ワークスモバイルジャパンが2020年4月30日に発表した。
東ハトでは、営業の手段として、ルートセールスを行っている。社用車での移動時間が長くなることから、運転や商談時間の合間に、業務連絡や営業活動に必要な情報収集を行わなければならない。
営業社員の外出時に顧客からの問い合わせ電話が支店に入った場合、電話で営業社員に連携していたため、移動中や商談中は応対ができず、連携が滞るという課題があったという。
こうした課題を解消するため、東ハトはチャットツールに着目した。営業社員に対してスマートフォンを支給するとともに、チャットツールとして「LINE WORKS」を導入することにした。
LINE WORKSの導入によって、コミュニケーションの方法が、電話からチャットに置き換わる。営業社員は、駐車中や商談終了後の隙間時間に、連絡内容を確認できる。支店とスムーズに連携できるようになる。
さらに、商品の売上状況や生産計画、販促キャンペーンなどの情報をLINE WORKS上のホーム画面に集約する。外出中の営業社員は、スマートフォンを活用して、社内情報にアクセスできる。
試験導入において、営業社員の社内電話件数が約50%減少した。本稼働後は、電話件数が従来の3分の1以下になるとしている。
今後は、LINE WORKS上で営業日報を作成する仕組みを構築する。さらに、基幹システムと連携させる。これらにより、営業社員がリアルタイムに売上や在庫状況を確認できる仕組みを構築する。