神戸製鋼所は、2019年10月から半年の間に、本社の20業務を対象に、25台のRPA(ロボットによる業務自動化)ロボットを実装した。すでにRPAを導入済みの鉄鋼アルミ事業部門を含め、全体で120台以上のロボットが稼働しており、全体で1カ月あたり2680時間を削減している。導入を支援した日本IBMが2020年5月11日に発表した。
神戸製鋼所は、2019年度の全社働き方変革活動として、全社にRPAを推進した。すでにRPAを導入していた鉄鋼アルミ事業部門に加え、2019年10月から半年間にわたり、本社業務にRPAロボットを導入した。これにより、120台以上のロボットが稼働することになり、1カ月あたり2680時間の削減につながった。
導入にあたっては、日本IBMの支援により、本社業務13部門へのヒアリングを実施した。300以上の業務を棚卸し、自動化による効果が見込まれる業務を分析し、20業務を対象に25のロボットを構築した。
今回RPAを導入した業務は、経営企画部の幹部会議支援業務、人事労政部の勤務実績管理業務、品質統括部の品質管理データ集計業務、――などである。この上でさらに、AI機能を持つOCR(光学文字認識)やPaaS/SaaSなど、RPA以外のツールを広く活用することで、約60業務の効率化を目指している。
今後は、本社業務全体で自動化できる範囲を広げ、部門横断で活用できる共通ロボットの開発も進める予定である。