日鉄ソリューションズ(NSSOL)は2020年5月28日、クラウド型のDWH(データウェアハウス)を提供するSnowflake、BI基盤を提供するLooker、クラウドDWHに特化したデータ連携ツールを提供するMatillionの3社とパートナー契約を締結したと発表した。大量データを効率的に統合・管理してリアルタイムに分析するためのクラウド型のデータ基盤と、インテグレーションサービスを提供する。
日鉄ソリューションズは、Snowflake、Looker、Matillionの製品を組み合わせたクラウド型のデータ活用基盤を提供する(図1)。オンプレミスやSaaSなどに散在しているデータをクラウドで統合して一元管理し、データ分析・可視化できるようにする。格納したデータは、社内外のユーザーとリアルタイムに共有できる。
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クラウド型のデータ基盤の提供に加えて、データ分析やAIシステム構築などを組み合わせたインテグレーションサービスも提供する。
背景として同社は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを成功させるためには、価値創出の源泉となるデータをいかに「素早く活用可能な」状態にできるかが重要であることを挙げる。一方で、「多くの企業では、個別にデータを蓄積することに主眼を置いており、データを活用することが難しい」(同社)
Snowflakeは、複数のクラウドで提供するDWH(データウェアハウス)である(関連記事:クラウドDWH「Snowflake」が初の国内リージョン対応、AWS東京リージョンで利用可能に)。ストレージとコンピュートを分離したアーキテクチャにより、性能と運用負荷の削減を両立させている。
Lookerは、BI(ビジネスインテリジェンス)ソフトウェアである(関連記事:「アナリストだけでなく全社員が使いやすいデータ利用基盤」─クラウドBIのLooker)。
Matillionは、クラウド型DWH向けのデータ統合ツールである。データ連携フローを簡単に作成できる。データをクラウド上のDWHにロードし、分析のために変換できる。