大日本印刷(DNP)は2020年6月19日、複数部門の担当者が関わる制作業務を効率化するクラウドサービス「DNP販促ツール制作支援システム PROMAX NEO」を強化した。ワークフロー機能とアーカイブ機能を強化したほか、セキュリティ機能もオプションで追加した。テレワークの情報漏洩リスクを減らしながら、ワークフローシステムを短期間で構築できるとしている。
製品・サービスのパッケージやマニュアル・約款・契約書などの制作過程は、紙やPDFデータに校正・審査の結果を記入して、多くの関係者が回覧・確認する。大日本印刷(DNP)のPROMAX NEOは、こうしたワークフローを支援するクラウドサービスである(図1)。複数部門にまたがった業務を効率化するワークフロー機能や、制作物の審査履歴やバージョン管理ができるアーカイブ機能などを提供する。
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今回、ワークフロー機能を強化し、回覧・承認プロセスを詳細に設定できるようにした。さらに、アーカイブ機能を強化し、扱えるデジタル素材と制作物のデータフォーマットを拡大した。今回さらに、テレワーク環境でも使えるように、オプションでセキュリティ機能を追加した。
セキュリティオプションのメニューと価格(税別)は、以下のとおり。
「テレワークセキュリティスピード診断」は、簡単なチェックシートに回答するだけで、テレワーク導入による情報漏洩リスクを可視化する。価格は30万円。
「セキュリティ規定の策定支援」は、テレワークに関する社内規定の整備が遅れている企業を対象に、当規定の雛形を提供する。要望に応じて、企業ごとにカスタマイズする。価格は50万円。
「端末認証サービス」は、電子証明書を活用して、許可されていない端末からのアクセスを防止する。SaaS型サービスのため、短期間で導入・利用できる。価格は、端末500台で年額約170万円。
「セキュアブラウザ」は、接続先を限定し、かつ端末内にデータを一切残さないWebブラウザである。端末の紛失や盗難等による情報漏洩のリスクを低減する。予定価格は、1台あたり月額330円。