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Dell EMCのスケールアウトNAS「Isilon」が「PowerScale」に名称変更、11TBの小規模から導入可能に
2020年6月24日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
デルとEMCジャパンは2020年6月24日、スケールアウト型のファイル共有ストレージ「Isilon」のブランド名称を「PowerScale」に変更したと発表した。これに合わせて、新たに容量11TBの小容量から利用できる新モデルを追加した。OSの機能面では、Amazon S3互換プロトコルでデータにアクセスできるようにした。価格はオープンかつ個別見積もりで、販売代理店はSB C&S、ダイワボウ情報システム、ネットワールドの3社。
Dell EMC PowerScaleは、台数を増やすスケールアウトによって性能と容量を拡張できるファイル共有ストレージである。複数台で構成するクラスタを単一のファイルシステムのまま運用できる。NASで一般的なCIFS/NFSに加えて、FTP/HTTP、HDFS、NDMP、独自のREST APIなど各種のプロトコルでファイルにアクセスできる。旧称は「Dell EMC Isilon」で、今回ブランド名称を変更した。
ブランド名の変更に合わせて、2つの新モデルを追加した。「F200」は、SAS SSD×4ドライブ、容量は物理11T~46TB。「F600」は、NVMe SSD×8ドライブ、容量は物理46TB~184TBである。いずれも1Uラックマウント型で、従来のモデル群と比べて小容量のニーズを満たす(図1)。
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ブランド名の変更に合わせて、OS「OneFS」も強化した。今回新たに、Amazon S3互換のオブジェクトストレージのプロトコルを搭載した(図2)。Amazon S3互換ストレージと同様の手順でDell EMC PowerScaleのファイルにアクセスできる。
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