[新製品・サービス]

NEC、量子アニーリングの業務適用を支援するSIサービスを開始

2020年6月30日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2020年6月30日、「量子コンピューティング適用サービス」を開始した。技術の習得から、ビジネス上の課題を解決できるのかどうかの実証まで、トータルに支援する。教育、検証テーマ検討、技術検証のメニューを用意した。価格は、個別見積もり。

 NECの「量子コンピューティング適用サービス」は、量子アニーリングマシンの教育や技術検証を、SIサービスとして提供するものである。量子アニーリングを活用すると、“組み合わせ最適化”、すなわち無数にある選択肢の中から最適な組み合わせを導出する問題を、高速に解けるようになる。例として、巡回セールスマン問題などがある。

 SIサービスでは、ユーザーが抱えるビジネス上の課題を、量子アニーリング技術で解決できるかどうかを、技術の習得から実証まで、トータルに支援する(図1)。ユーザーが抱える課題の規模や特徴に合わせて、量子アニーリングの基盤やアルゴリズムを選択して組み合わせて利用できる。

図1:量子コンピューティング適用サービスの概要(出典:NEC)図1:量子コンピューティング適用サービスの概要(出典:NEC)
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 サービスの流れとしては、NECが持つノウハウをもとに、業務課題を抽出し、最適化方式を検討し、定式化と机上検討を経て、現場への適用を検証する。これら、量子アニーリングを業務に適用するための個々のフェーズごとに、必要な支援プログラムを用意した。

 サービスメニューは、教育、検証テーマ検討、技術検証で構成する。教育サービスでは、技術の基礎を体験するハンズオンセミナーを実施する。検証テーマ検討では、ユーザーの業務課題を抽出するアイディアソンを実施するとともに、共創型ワークショップを開いてフィジビリティスタディを実施する。

 技術検証では、データの収集と観察(組み合わせ最適・データ分析観点でのデータの収集と、分析方針のコンサルティング)、データの整形と加工(組み合わせ最適・データ分析のための、データの前処理と特徴抽出)、最適化モデルの作成、評価と検証(最適化の精度・性能向上のためのチューニング)を実施する。

●Next:複数の量子アニーリング基盤を利用可能

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